現代は、戦後の飢餓(栄養失調)の時代から飽食の時代と言われています。
国民のライフスタイルや価値観が多様化し、食生活やこれらを取り巻く社会環境も大きく変わってきています。食の機能(口から食べることの意味)には
1次機能 栄養素を取り込み、成長と健康を維持する
2次機能 嗜好を充たす
3次機能 体の機能をさらに高める、正常にする
4次機能 人間の交流を広げ、深める
がありますが、わが国では、「食」と「健康」に関しては、今までは1次機能である栄養中心の「食のしつけ」からのアプローチが大半でした。今後はそれに加え、2次機能である嗜好すなわち「食の味わい」とか「食の楽しみ」からのアプローチ(味覚教育)が必要だと思っています。
歯・口の健康を増進させ、子どもに食事を味わって楽しく食べる習慣を身につけさせることが、さらなる全身の健康増進に結びついていくのに違いありません。おいしさを脳に効率的にインプットするためには、おいしく食べる「食べ方」、すなわち五感(視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚)を意識した「食べ方」を
教える味覚(五感)教育が必要です。味覚(五感)教育について詳しく知りたい方は以下の資料を参考にして頂きたいと思います。