■ メインテナンスについて
歯を失う原因は多くが歯周病やむし歯の悪化によるものです。
まずはしっかりと治療をし、治療が終了したら再び病気が起こらないように定期的なお口の状態のチェックとプラークを溜めないようにする「メインテナンス(予防)」をすることがとても大切です。
通常3〜6か月おきのメインテナンスをおすすめしています。
■ メインテナンスの必要性
下図のように、平成23年歯科疾患実態調査で日本の80歳の残存歯数は12,2本であり、予防先進国のスウェーデンの25本に比べて半分しかありません。その原因として、日本の定期的なメインテナンス受診率の低さが挙げられます。
同じ80歳でも、日本では多くの人が入れ歯になり、スウェーデンでは、自分の歯で食事を楽しめているのです。
日本には「年をとったら、歯を失うのが当たり前」と思っている人が多いですが、予防先進国では80歳になっても自分の歯で噛めるように、歯を守るためにメインテナンスしているのです。
■ メインテナンスのメリット
① むし歯や歯周病など、お口の中のトラブルを未然に防ぐ
メインテナンスは、歯の健康維持・病気の早期発見を実現する大事なプログラムです。からだの健康診断を受けるのと同じように、予防歯科で定期的にチェックを受けてむし歯や歯周病を予防することが、大切な歯をいつまでも健康に維持することへとつながります。
② 治療の痛み・費用を低減できる
万が一、むし歯や歯周病になってしまっても、定期的なメインテナンスでチェックを受けていれば、痛みや症状がひどくなる前に発見・治療することができます。早期治療は期間も短く、費用も抑えられますから、さまざまな負担を軽くすることができます。
③ お口の中がスッキリする
歯や歯茎をキレイにすることで、お口の中が爽快になり口臭の改善にもなります。この爽快感に慣れ て、ご自身のお口の中の汚れに敏感になると、口内ケアについての意識も高まります。