■顎関節症とは
「あごが痛い」
「口が開かない」
「カクカク音がして痛い」
こんな症状はありませんか?
顎関節症の代表的な症状は,
・顎関節痛(あごの痛み)
・開口障害(口が開かない)
・顎関節雑音(あごを動かすと音がする)
の三つで,このうち一つ以上の症状があり,鑑別診断で他の疾患がない病態を
「顎関節症」といいます.
■顎関節症の治療
・スプリント治療(マウスピース)
通常は鎮痛薬の服用で関節内の炎症を鎮める治療や,スプリント(下図)といわれるマウスピースを装着し顎の負担を減らす保存的な治療が一般的です.
また、マウスピースは顎の負担を減らすだけでなく、歯ぎしりによる歯のすりへりや、詰め物がよく取れる・欠けやすいといった時にも有効です。
・開口訓練
口が開かない時は開口訓練が効果的です。
開口訓練とは、一日数回、患者さんに本人の指を用いてストレッチ的な開口を行っていただくものです。
■家庭での注意
もし顎関節症になってしまったら、家庭での注意も大切です。
一番大切なことはあごの関節に負担をかけないことです。
具体的には、フランスパンやビーフジャーキーなどの硬い食品を避ける,うつぶせ寝,歯を噛みしめる癖,食いしばる必要のある格闘技やスキューバダイビングなどは控えることが大事です.
さらに筋肉のマッサージは自宅でもできます.
あごに負担のかからない生活を心がけましょう.